
- 後輩や新人に叱ることって必要?
- 叱るの苦手だし叱ってもちゃんと仕事してくれない
- 叱らずに甘やかしてばかりでも成長しないし、どうしたらいいの?
厳しく指導することを「パワハラ」と言われたり、「もっと優しく指導しろ」って言われたりすることありませんか?
- やるべきことをやらない
- やってはいけないことをやる
ボク自身上記のような人は叱ってきました。もちろん修正してくれる人もいたけど、叱って何も変わらない人も少なからずいました。
でも、ある日思ったんです。
「そもそもやるべきこと、やってはいけないことをわかってる?」
「それをちゃんと教えたっけ?」
このことに気づいて叱る前にやるべきことを見つけました。なので、その方法をシェアします。
これをやればわりとみんな仕事できるようになるし、叱らないといけない場面が激減するのでおすすめです。
本記事の内容
- 【介護職員の指導】叱る前にやるべきこと
- 理想の上司はこんな上司
今まで叱っても変わってもらえなかったのは実はこれをやってなかったからかもしれません。
【介護職員の指導】叱る前にやることは○○
いきなり結論を言っちゃいますが、まず叱る前にやるべきことは「厳しく伝える」から「丁寧に伝える」に変換することです。
理由は簡単です。

- 知らないことはどうやってもわからない
- 厳しくする前にまずはきちんと教えてほしい
これが後輩や新人の本音だからです。
ぶっちゃけ、教えたつもりで終わってることが多いんですよね。当然理解できてない後輩職員はそれで厳しくされたところでこう思います。

こうならないように叱る前にまず丁寧に教えましょう。具体的にどうすればいいかは下記で解説します。
厳しく伝えず丁寧に伝える
「ここまで言わなくても普通わかるでしょ」
この考え方は捨てましょう。まだそんな状況に達してない人にこんなこと求めるのは酷すぎます。逆の立場で考えてみましょうね。
まずは後輩の引き出しの知識・技術を増やしてあげましょう。いわゆるティーチングってやつです。
ティーチングの3つの手順
- 5W1Hで細かく伝える
- 不明点・不安な点がないか確認する
- 復唱してもらう
順に解説します。
5W1Hで細かく伝える
これくらいはわかるよね?って自分で勝手に判断しないことです。これでもかってくらい細かく伝えましょう。

これじゃわからないことが何なのかもわかんないし不安でいっぱい。多分、思った仕事はしてくれません。
なので、5W1Hで伝えましょう。
具体例:サ高住でおむつ交換(訪問介護)に入る場合
伝える内容は以下の流れです。
- 何をやるのか?(What)
→○○さんのオムツ交換 - なぜ○○さんのおむつ交換に入るのか?(Why)
→計画では○○時に排泄介助に入ることになってるから - 誰のおむつ交換をするのか?(Who)
→○○さん - いつやるのか?(When)
→○○時(プランに記載されてる時間) - どこでやるのか?(Where)
→本人のベッド上 - 具体的にはどんな方法でおむつ交換するのか?(How)
→用意してある手順書に沿って - もし拒否されたらどうするのか?(予想できるWhat)
→対処パターンを
教える側は当たり前のことのように感じるけど、これが後輩にはわからなかったりするんです。
実際にボク自身も経験者でありながら新人の時にはこういうことすらわからなかったですからね。
不明点・不安な点がないか確認する
言いっぱなしにするのはNGです。
理由は簡単。
わからないままだったり、不安を感じたまま業務を行うと失敗の原因になったり、予期せぬ事態に対応できなかったりするからです。
なので、行動する前にわからないことや不安に思ってることを解決しておいてあげましょう。
復唱してもらう
これは文句なしで効果的です。
それは、実際に教えたことをどのくらい理解してるかわかるからです。
「はい。わかりました。」
こういってちゃんとできなかった人めちゃくちゃいますもん。
恥ずかしながら、実際ボクも上司から指示もらってこんなふうに答えることあります。
上司面倒くさいんですもん(笑)
なので、「復唱してもらう」ってのをおすすめします。声に出して言うことで、しっかり自分の頭に定着させてもらうってことです。
よくある質問:細かく管理したらウザがられませんか?
ご名答。やりすぎはよくないです。
気をつけるのは以下の2つです。
- 細かく言うのは今だけと伝えておく
- 早めに自分で考えるように促す

こんな感じで伝えておくと、「そこからは自分で考えなくちゃ」といい緊張感を生みます。
さらに早い段階で「自分で考えてもらう」ことで自立心も生まれます。
もし、それで無理ならまた細かく教えればいいだけなので。
ここまで解説してきたことを実践するだけで叱る機会が激減するので、丁寧に教えることを常に意識しておきましょう。
理想の上司はこんな上司
以下は理想の上司像です。
左は新入社員が考える理想の上司像で、右が新入社員はこんな上司を求めてるという上司の考えです。
この乖離がすれ違いを生むんでしょうかね?
とにかく新人さんは丁寧に教えてほしい、できたら褒めてねって思ってるってことですね。
初めから厳しくしてほしい新人さんはいないってことです。
これができないと職員の定着も難しいし、人材不足も解消はできないでしょう。
なので、指導する側もしっかり考えながら行動しようって話です。
理想の上司は時代の変化とともに変化する
今度は2010年の調査です。
この頃も丁寧に仕事を教えてくれる上司を求めてたんですが、大きく違うのは叱ってくれる上司がわりと上位にいることです。
なので、この頃に求められてたことを今の時代やっちゃうとまずいってことですね。
他の年度も確認したけど、「叱ってくれる上司」は昔は上位に位置してたけど、今は一気に下位まで急降下してます。
新入社員の意識が時代が流れるにつれて変化してるので、先輩方もそれに合わせて柔軟に変わっていきましょうね。
注意点:なりたい上司像は自分で思い描くこと
これまで「丁寧に教えよう」って伝えてきました。そして理想の上司像も紹介してきましたが、これはあくまで新人さんが求めているものです。これに振り回されて自分をなくしちゃうのはダメ。
叱る前に丁寧に伝える
そのうえでやるべきことをやらない、やっちゃいけないことをやる人は叱るべきだと思ってます。
なぜかというと、介護の仕事は高齢者の生死にかかわることも多いからです。
いつまでもできないこと、やらないことに対して「いいよ、いいよ。次頑張ろう」っていうだけじゃ許されない場合もあります。
そういった仕事をしている自覚を持ってもらうために、叱ることは必要です。とはいえ、理不尽な叱り方じゃダメ。
しっかり丁寧に教えたうえで、叱る機会を減らしつつ新人さんが成長するように見守ってあげましょう。
まとめ
最後に今回の内容をまとめときますね。
本記事のまとめ
- 叱る前に丁寧に伝えよう
- 理想の上司像は時代に合わせて変化します
上記のことを意識しながら、後輩や新人さんを育てていって離職率を減らしていつも人員不足な職場とサヨナラしましょう。
あなたがパワハラ上司やお局さんにならないように祈ってます。もちろんボクも…
おわりっ。
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