
実際にどう活かせばいいの?
あまりにも有名な本「嫌われる勇気」
周りの目を気にしちゃったり、人間関係がうまくいかない人がめっちゃ気になる本ですよね?ボクもそれが理由で買って読んだタイプです。
今回はそんな名著の中からボクがめっちゃ大事だなと思ったポイントをギューッと2つに絞って要約し、職場でどう活かすかを解説します。
この記事でわかること
- 「嫌われる勇気」の内容
- 実践例:自分の意見が言えない
- 嫌われる勇気を読んで悩んだこと
ざっくり本書の要点を知りたい人や実際にどう活かしていいか知りたい人は要チェックな内容になってます。
嫌われる勇気はこんな本
まずは嫌われる勇気の基本情報をどうぞ。
基本情報
- 書名:嫌われる勇気
- 著者:岸見一郎、古賀史健
- 出版月:2013年12月13日
- 出版社:ダイヤモンド社
- 定価:1500円+税
著者のプロフィール
岸見一郎氏
高校生の頃から哲学を志し、京都大学進学後はたびたび先生の自宅に押しかけて議論をふっかける。専門の古代哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。
精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、精神科医院などで多くの青年のカウンセリングを行う。
古賀史健氏
20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。
嫌われる勇気から学べること
幸せに生きるための具体的な答えを教えてくれます。
そして全ての悩みは人間関係にある。承認欲求にとらわれず自分のために生きましょう。
こんな内容です。
このような結論を示してる本書を読むことでボク自身は自分が持つべき考え方やとるべき行動が見えてきました。
読んだだけじゃダメ。そこから何を考えどう動くかを見つけ、実際にアクションを起こすことが必須だということを痛感できるかと。
嫌われる勇気の大事なポイント2つ
大事なポイントは2つ。下記です。
- 原因論でなく目的論で考えろ
- 課題を分離して他人の課題で悩むな
一つずつ解説します。
原因論でなく目的論で考えろ
人間って原因があって行動してるんじゃなくて、目的があるから行動してる。
これが、アドラー心理学で言う目的論。
例えば上司が部下に対してめっちゃ怒ってる姿を見てあなたはどう思いますか?

こんな風に思っちゃいがちですよね?これが原因論の考え方。
目的論は下記のような感じ。

周りにも上下関係を見せつけてやろう。
こんな目的があって部下くんに怒鳴ってるんです。
要するに同じミスをしたとしても上司の目的によって部下くんへの対応が変わるってことです。
具体例:自分を責めなくて済む
目的論の考え方ができると自分を責めることがめっちゃ減るのでおすすめ。
下記のようなツイートをしました。
仕事でミスしたりすると怒鳴られたり責められたりすることあるけど、「自分がミスしたから怒鳴られるんだ」って全部自分のせいにしちゃダメ
怒鳴る人が指導力ないからそうなってるだけ、ミスはあなたの責任でも怒鳴られるのはあなたの責任じゃない
指導できない相手のせいだから気にしちゃダメ
— ももとら@介護主任 (@momotora1173) October 29, 2020
仕事でミスしたりすると怒鳴られたり責められたりすることあるけど、「自分がミスしたから怒鳴られるんだ」って全部自分のせいにしちゃダメ
怒鳴る人が指導力ないからそうなってるだけ、ミスはあなたの責任でも怒鳴られるのはあなたの責任じゃない
指導できない相手のせいだから気にしちゃダメ
マジでこれがいい例で怒られると自分に原因があるって考えちゃって「ミスした自分が悪い」みたいに責めちゃうんですよね。
けど、考えてみてください。
ミスを本当に改善して欲しいと思う上司はきっと怒鳴らずにちゃんと冷静に注意してくれたりアドバイスくれたりするんですよ。
要するに怒鳴ってるのはあなたを攻撃して思い通りに動かそういう目的があるから。指導力がないから怒鳴ることでしかあなたを動かすことができないだけ。
なので、あなたは上司に対して「かわいそうに。指導力なくて」って思えばいいし、ミスが改善するように次気をつければいいだけです。
課題を分離:他人の課題で悩むな
人の課題で悩むとうまくいかないことが多い、ってかほとんどうまくいかない。だから課題の分離をしましょうってこと。
例:みんなが職場で勉強できるようにする
この場合のあなたの課題とみんなの課題は下記。
- あなたの課題:本を職場に置く
- みんなの課題:本を読む
あなたがみんなに勉強してもらおうと職場に本を置いてもそれを読むかどうかはほかのみんなが決めること。
だからみんなが本を読んでくれないって嘆いても、そこはあなたがコントロールできることじゃないので残念ながら無駄な悩みです。
あなたがコントロールできるのは自分の行動。
だからこの場合あなたの新たな課題は「みんなが本を読んでくれる工夫をしてみる」っていう自分でコントロールできることってことです。
実践例:自分の意見が言えない
ボクも以前はわりと自分の意見を言えないタイプだったんだけど、考え方ひとつで言えるようになったのでその方法をシェアしときます。
以前のボクは下記の感じ。
- 新人だから意見なんて言えない
- 否定されるのが怖い
上記の2つを順番に解説します。
目的論で解決:新人だから意見なんて言えない

まぁこんなチキン野郎でした。
意見を言うことから逃げるために新人ということを理由にしてるだけ。
- 原因:新人であること
- 目的:意見を言うことから逃げる
意見を言うことから逃げることが目的になってるので新人時代が終わったとしても、きっと「先輩を差し置いて…」みたいな感じで逃げてたと思います。
目的を「意見を言う」にシフト。ここで初めて意見を言えない原因を考えてみていいと思います。
逃げる原因は自分の意見に自信がないから
それなら自信をつければいいだけ。
自分の心の奥にある目的をしっかり見つけて正しい目的にシフトすればやるべきことが見えます。
後はそれをやるだけです。
課題の分離で自分の意見をはっきりと
意見はあるけど発言する勇気がないってことありませんか?
過去のボクはめちゃくちゃありました。

否定されたらどうしよう?
こんな感じで思っちゃいますよね?
課題を分けると以下のとおり。
- あなたの課題:意見の質を上げるために調べたり勉強する
- 他人の課題:意見に対して評価する
上記をみればやることは一つです。
自信がないなら自信持てるように努力する。あなたにできるのはこれだけ。
そこから先の他人からの評価はあなたがどうやってもコントロールできることじゃないです。
なので、他人の課題で頭を悩ませるのは無駄ってこと。自分のやるべきことに注力しましょう。
たとえ評価されなかったとしてもそれはあくまで他人の感じ方です。改善するためだけに受け入れたらOKです。
他人の評価は大事だけどそれが目的になると下記のように。

こう思うけど怒られそうだから言うのやめよう
こうなると自分の意見は皆無になってきます。完全に人のために生きてますよね。
自分の課題と他人の課題はちゃんとわけて考えましょうって話です。どうやっても自分の意見に反対したりする人は出てくるものだしそこは割り切って考えましょう。
262の法則って知ってますか?これを知っておくと人間関係割り切るのが楽になりますよ。
嫌われる勇気を読んで悩んだこと
実際にボクが「嫌われる勇気」を読んでモヤッとしたことがあります。
褒めてはいけない・叱ってはいけない
いいこところを褒めて悪いところは叱る。これの何がいけないの?
以下で解説します。
褒めてはいけない・叱ってはいけない
アドラー心理学では、「褒めてはいけない。叱ってはいけない」って言われてます。
その理由は2つ。
- 上下関係が生まれるから
- 承認欲求に縛られるから
本書では対等であることが大事だと書かれています。
たしかに対等であれば距離が近づくし、お互いの考えも共有しやすいかもです。
とはいえ、職場での限られた時間でこれをやるのって時間かかりすぎない?ってボクは思いました。
てか慢心しない褒め方、感謝される叱り方で接すことってむしろ社会では必要とさえ思ってます。
とくに、職場みたいにある程度スピーディーに成果を出さないといけない場では「褒める・叱る」は必須かと。
ちなみに、D・カーネギーの「人を動かす」では真逆のことが書かれてます。
D・カーネギーもアドラー心理学をしっかりと勉強したうえで「しっかりと褒めるべき」って言ってます。
結論、「褒めてはいけない・叱ってはいけない」は職場においては、現実味がないんじゃないかというのが正直なところです。
まとめ
今回は「嫌われる勇気」の内容と実際に実践していることについて解説しました。
実はもっとたくさんのことが書いてあるし、もっと内容が深かったりします。
ボクがまだ理解できていないこともあるし、実践してあまり変化を実感できていないこともあります。
他人の目をあまり気にしなくなった
これがボクにとっては一番大きな変化です。
読んだことない人は一度読んでみることをおすすめします。そして読んだことある人も再読することをおすすめします。
とはいえボクたちはアドラーじゃありません。
さらっと受け入れられることはしっかり盗みつつ、納得できないことは無視して自分の人生を生きましょう。
いいこと言ったので、おわり。
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