
- 介護士としての将来を知りたい。
- 将来介護業界はどうなっているんだろう?
- 将来の介護士に必要なスキルって何だろう?
こういった悩み、疑問に答えます。
本記事の内容
- 将来介護士の需要が高まるのは確実【不安な高齢化社会】
- 介護士のグローバル化が進む【原因は人材不足】
- 将来の介護士に必須のスキル【結論:介護保険制度の理解】
この記事を書いてるボクについて
人材不足のなか働いてきており、そういった環境で業務の効率化や必要なスキルを磨いてきました。
これが20年間働き続けられている理由です。
将来介護士の需要が高まるのは確実【いま以上の高齢化社会】
将来介護士の需要が高まるのは間違いありません。
それはなぜかというと高齢者人口の増加と総人口の減少があるからです。
当然高齢者をケアしていく介護人材が不足するのは目に見えています。なので介護士の需要は間違いなく高まります。
介護を介護士に頼るしかない
病院はいま現在急性期が終わればすぐに退院させようという流れになっています。それが在宅での生活が困難な高齢者であってもです。
同居が当たり前だった昔ならこの流れでもなんとかなっていたかもしれませんが、いまは別居をしていたり、家族が仕事をしていたりで自宅での介護ができない家庭が多いです。
だから介護を介護士に頼るしかない。つまり介護士が必要ってことです。
そもそも介護者には介護者の人生がありますからね。
もしボクの母親が介護が必要になったら
ボクの母オタが介護が必要になれば、当然自宅で介護するのは困難になります。小さな子供が4人います。ボクが仕事を辞めるわけにもいきません。
なぜかというと1人を介護するために家族が総崩れになるからです。
仮に自宅で介護するにしても何らかの介護保険サービスを使わないと不可能です。
この時点で介護士もしくは医療職、リハ職の力を借りるということになります。これはあなたの家庭でもあまり変わりはないと思います。
介護施設に求められること
施設入所者が安心して生活できる施設をつくっていくのはもちろんですが、今後はそこで働く介護士の働きやすい環境をつくっていくことにも力を注いでいかないといけません。
理想の介護を押してけているだけじゃ人材も安定しません。給料のアップが難しいことは誰もがわかっています。だったらそれ以外のできることを徹底的にやることです。
職員同士の人間関係も職員同士がなおせば解決します。
業務負担が大きければ設備に投資し負担軽減できます。
高齢化や介護保険制度など自分たちに変えられないことにいつまでも嘆くよりできることに取り組むべきです。
もちろん簡単ではないですが、これが今介護業界にいるボクたちにできることだと思ってます。
少しでも多くの人が介護業界に参入してもらえるように、せっかく介護業界に飛び込んでくれた人たちが離れていかないように・・・。
話は変わりますが、記録の電子化や利用者の押印の削減は大賛成です。削れるところはどんどん削る。こうしたところで負担軽減を図っていきたいものです。
介護士のグローバル化が進む【原因は人材不足】
コンビニで外国人労働者を見かけることが増えてきました。
介護業界も例外ではなく今後外国人労働者が増えていきます。実際にボクの施設でも介護現場に1人、厨房職員として6人の外国人労働者がいます。
ちなみにボクがよく講師をさせてもらってる専門学校では生徒の半数以上が外国人です。
それくらい外国人を積極的に受け入れてます。
外国人労働者が介護現場で受け入れることについて以下で解説します。
外国人介護士のメリット、デメリット
メリット、デメリットをまとめておきます。ネットの声や僕の経験で感じたことなのですべての外国人労働者に当てはまるわけではないです。
メリット
- 利用者自身も色々教えてあげることに楽しみを感じるようになった。
- 仕事に対してまじめで、できない事はどうしたらいいかきちんと相談しにくる。
- 服や髪型などほめることが上手で、高齢者も喜んでいる。
- 仕事熱心で常にメモをとり、それをみながら仕事している。
- 利用者さんとの日常会話の範囲が広がった
- 外国人介護士に分かりやすく教えようと工夫したら、業務改善点などに気づきやすくなった
- 別角度、視点からのホスピタリティや、自立支援の切り口、考え方の幅が広がった
- 利用者の心を明るくしてくれることが多い
デメリット
- 言葉の選択やイントネーション、語尾の使い方など細かい部分はどうしてもうまくいかないことがあり、誤解を受ける事がある
- 日本人特有の空気を読むという感覚が少なくトラブルになる事がある
- 話すことはできても書くことが苦手で記録に時間がかかっている
- 足並みをそろえることが苦手で自分がいいと思ったことをどんどんやっていくため、周りから誤解を受ける
- 他のフロアでかかわりの薄い入居者から差別的な発言・思い込みが出ることがあった
- 言葉の壁や文化の違いなど、生活スタイルの違いで、職員間の連携が上手く行かず、結果的に事故、利用者の不利益につながることがある
- 外国人労働者を受け入れるなら、このへんを十分理解したうえで環境を整えてあげることが必要です。
- 日本人どころか外国人も介護業界から離れていくことがないように配慮が必要ですね。
将来の介護士に必須のスキル【結論:介護保険制度の理解】
将来の介護士に求められるのは介護保険制度の理解だと思っています。
なぜかというと今後の利用者層に介護保険制度に詳しい人が増えてくるからです。
2000年に介護保険制度が始まりそのころ40歳だったケアマネさんも2020年現在では60歳。こういった人たちが利用者になるってことです。
自分の親を介護するのに介護保険サービスを使っていたって人も増えます。今の世代より確実に介護保険制度に関わった人たちが増えるということです。
利用者のほうが介護士より介護保険制度について詳しいと介護のしづらさが出てきます。
もちろん介護業界で働いてきた人だからこそ介護士の仕事の大変さを理解してくれることも考えられます。その時はそれでOKです。
でももしそうじゃなかったら・・・現実心無いことを言ってくる人もでてきます。対応が大変になるのは確実です。当然認知症ケアや介護技術は必要ですが、介護士を取り巻く環境の変化のほうが将来ボクたちを苦しめると思ってます。
なので介護保険制度の理解を深めたほうがいいってことです。
その方法を以下で解説します。
資格を取るならケアマネ
ケアマネの勉強をするのが一番手っ取り早いです。ただ実務経験など受験資格を得られるのに時間がかかるのでいまから介護士になる人にとっては効率的ではないです。
勉強して損はないですが最優先するべきは介護士としての仕事です。
なのですでに受験資格がある人、もうすぐ受験資格が得られるって人にはケアマネをとることをおすすめします。資格があるだけでも知識があることの証明になるので。
現場で身につけるならサービス提供責任者
これから介護士になる人、まだ介護士として働き始めたばかりという人には「サービス提供責任者」を目指すことをおすすめします。
なぜかというと訪問介護事業所のみのポジションになりますが、介護職の中でも圧倒的に制度に詳しくなれるからです。
サ責として働くには訪問介護事業所で働くことになりますが、在宅に抵抗がある人は訪問介護事業所併設のサ高住や有料老人ホームで働くことをおすすめします。この場合サ高住、有料老人ホームの形態はしっかり確認しておくことが必要です。
よくある質問:サ責って資格が必要なの?
サ責に必要なのは介護福祉士の国家資格、もしくは「介護福祉士実務者研修」を終了することです。
以前は初任者研修修了+実務経験3年でもOK(減算あり)だったんだけど、2018年から要件変更になりました。
実務者研修は介護福祉士の試験を受けるのに必須なので、是非終了しておきましょう。
まとめ:将来介護士の需要が高まるのは確実
ポイントをまとめます。
この記事のまとめ
- 将来介護士の需要が高まるのは高齢化が進むから
- 外国人介護士の受け入れが進む【原因は人材不足】
- 将来の介護士に必須のスキルは介護保険制度の理解
実際介護業界の問題は個人レベルでどうにかできるものじゃないです。だから業界に見切りをつけて去っていく人が多いのが現実です。
ボクたち介護士が考えないといけないことは、個人レベルで何ができるのかを考えて実践していくことです。
そしてこれから介護士として働くには将来どんな問題が待っているのか知っておくことは大事です。
おわり。
コメント